ハウツー

購入前のYouTubeチャンネルの選び方

V
Vladislav P
更新日 6分で読めます

失敗に終わるYouTubeチャンネルの購入の約60%には、共通する原因が1つあります。買い手が体系的なデューデリジェンス(購入前の調査)を省き、登録者数だけを頼りにしたことです。購入前のYouTubeチャンネルの選び方で大切なのは、見栄えがよいだけの登録者数ではありません。総再生時間、RPM(1,000回再生あたりの収益)、ジャンルの健全性、ポリシー違反の履歴こそが、そのチャンネルに買う価値があるかを決めます。

要点:購入前にYouTubeチャンネルを選ぶときは、少なくとも90日分の実際のアナリティクスを確認し、収益化が有効で著作権侵害の警告が0件であることを確かめ、ジャンルのCPM(広告表示1,000回あたりの費用)が長期的に維持できるかをチェックしましょう。価格交渉の前に、適正価格チェッカーで設定価格を相場と比べておきます。

販売中の収益化済みYouTubeチャンネル

ステップ1:実際のアナリティクスデータを依頼して確認する

販売中のYouTubeチャンネルを評価するときの最初のステップは、最低90日分のYouTube Studioのアナリティクスのエクスポートを依頼することです。それより短い期間では、季節的な落ち込みやトラフィックの減少を隠すために、都合のよい期間だけを切り取られるおそれがあります。スクリーンショットは数分で編集できるため、静止画ではなく、画面共有でリアルタイムに見せてもらいましょう。

YouTubeチャンネルのデューデリジェンスのこの段階で、特に重要な指標は4つです。

  • 総再生時間(時間):YouTubeのアルゴリズムがコンテンツを配信する際の主要なシグナルです。収益化済みのチャンネルなのに90日間で減少傾向にある場合は、深刻な警告サインです。
  • 平均視聴時間:動画のラインナップが視聴者の関心をつかみ続けているかを表します。視聴者維持率が30%を下回る場合は、長期的な成長にとって危険なサインです。
  • RPM(1,000回再生あたりの収益):YouTubeの取り分を差し引いた後に、1,000回再生あたりに実際に得られる収益です。個人の資産運用やSaaSなどCPMの高いジャンルではRPMが$8〜$25に達し、ゲームは$2〜$6程度のことが多いです。
  • トラフィックソース:検索や関連動画からの自然なトラフィックは、持続的なリーチを示すシグナルです。バイラルによる急増や有料のトラフィックは数字を一時的に膨らませるだけで、購入後には消えてしまいます。

アナリティクスは、SocialBladeなどのツールで公開データとも照らし合わせましょう。公開されている成長曲線に、通常の投稿スケジュールと一致しない登録者の急増が見られる場合は、登録者が購入されている可能性が高いです。

ステップ2:収益化の状況とポリシー違反の履歴を確認する

表面上は健全に見えても、新しいオーナーに引き継がれる隠れた問題を抱えているチャンネルもあります。YouTubeチャンネルを購入する前に、次のポリシー関連の項目をYouTube Studioで直接確認しましょう。

  1. AdSenseとYPPのステータス:チャンネルがYouTubeパートナープログラム(YPP)に参加していて、現在収益化されていることを確認します。収益化のページをその場で撮ったスクリーンショットを依頼しましょう。
  2. 著作権侵害の警告:有効な著作権侵害の警告があるとアップロードが制限され、チャンネルの停止につながることもあります。有効な警告が0件であることは、譲れない最低条件です。
  3. コミュニティガイドラインの警告:正式な違反警告がなくても、違反を繰り返していると配信が抑えられます。
  4. Content IDの申し立て:Content IDの申し立ては著作権侵害の警告ではありませんが、広告収入がチャンネル以外に流れるようになります。動画の中に申し立てが複数ある場合は、購入しようとしている動画で他の誰かが利益を得ていることを意味します。
  5. Brand Account(Googleのブランドアカウント)か個人アカウントか:個人のGoogleアカウントで作られたチャンネルは、譲渡がかなり難しくなります。問題のないチャンネルの購入では、Brand Accountが業界の標準です。

ポリシー違反の履歴はチャンネルと一緒に引き継がれることを忘れないでください。過去の警告や違反警告もすべて引き継ぐことになり、白紙の状態から始められるわけではありません。これは、YouTubeチャンネルのデューデリジェンスで最も見落とされがちな点です。

ステップ3:ジャンルの健全性と、長く見られるコンテンツの価値を評価する

チャンネルの評価額は、ジャンルの健全性と密接に結びついています。衰退しているジャンル、たとえば2022年に人気のピークを迎えたゲームを扱うチャンネルは、現在の登録者数にかかわらず、収益面で構造的なリスクを抱えています。YouTubeチャンネルを購入する前にジャンルの将来性を評価するときは、次の点を確認しましょう。

  • メインのテーマについて、Googleトレンドで過去5年間の推移を確認します。上昇傾向や横ばいなら満額での購入も妥当ですが、下降傾向なら大幅な値引きが必要です。
  • 長く見られるコンテンツの割合:投稿から何年たっても再生され続けるチュートリアル、解説、資料的な動画こそが、高い評価倍率を正当化する本当の資産です。
  • 視聴者の属性:広告主は、Tier 1(広告単価の高い国。アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ)の25〜44歳の視聴者に高いCPMを支払います。アナリティクスのエクスポートで地域別の内訳を確認しましょう。
  • 投稿頻度の履歴:安定して投稿していたのに直近3〜6か月で投稿が止まったチャンネルは、アルゴリズム上の勢いを失いつつあります。安定した投稿を立て直すためのコストも考慮に入れましょう。

チャンネル探しを始める前に狙うべきCPMの高いジャンルを見つけるには、顔出しなしジャンル検索が役立ちます。実際の視聴者の需要が確認されている収益性の高いジャンルを、CPMの目安とともに表示するので、購入前にYouTubeチャンネルを選ぶうえで欠かせない判断材料になります。

ステップ4:チャンネルの価格を見極め、安全な取引の形を整える

ほとんどのYouTubeチャンネルは月間純収益の12〜36倍で売れますが、この倍率はジャンルのCPM、コンテンツの種類、成長の推移によって大きく変わります。交渉に入る前に、YouTubeチャンネル査定ツールで適正な価値を試算しましょう。

ジャンル別のチャンネル評価倍率の目安:

  • 個人の資産運用・法律:RPMは$12〜$25、一般的な倍率は月間収益の24〜36倍
  • 健康・ウェルネス:RPMは$8〜$18、一般的な倍率は月間収益の20〜30倍
  • 教育・解説:RPMは$5〜$14、一般的な倍率は月間収益の18〜28倍
  • ゲーム(話題のタイトル):RPMは$2〜$6、一般的な倍率は月間収益の12〜18倍

代金の支払いは、オーナー権限の完全な譲渡が確認されるまで資金を預かる安全なエスクロー(代金の一時預かり)の仕組みを必ず通しましょう。チャンネルへのアクセスを受け取る前に直接支払うことは、YouTubeチャンネルの購入で最も多い詐欺の原因です。Hypertubeの所有確認済みの出品にはエスクローによる保護が組み込まれ、アナリティクスも透明に開示されているため、このリスクを大きく減らせます。

YouTubeチャンネルの選び方についてよくある質問

購入するYouTubeチャンネルを選ぶとき、最も重要な指標は何ですか?

将来の収益を予測するうえでは、登録者数よりもRPMと総再生時間のほうが当てになります。金融のようなCPMの高いジャンルの登録者5万人のチャンネルが、登録者50万人のゲームチャンネルを上回ることもあります。購入前にYouTubeチャンネルを選ぶときは、少なくとも90日分の実際のアナリティクスで収益の安定性を評価の軸にしましょう。

著作権侵害の警告があるYouTubeチャンネルを購入してもよいですか?

技術的には可能ですが、強くおすすめしません。有効な著作権侵害の警告があると、アップロードとライブ配信が制限されます。解決済みの警告であっても、動画の中に再利用されたコンテンツやライセンス素材が含まれている可能性を示しており、オーナーになった後に新たなContent IDの申し立てが発生するおそれがあります。有効な警告が0件であることを取引条件にしましょう。

売り手が共有したアナリティクスが本物かどうかは、どう確認すればよいですか?

スクリーンショットで済ませず、YouTube Studioをリアルタイムで画面共有してもらいましょう。登録者数と再生回数の推移を独自に記録しているSocialBladeの公開データとも照らし合わせます。登録者が急増した後にエンゲージメントが横ばいのままなら、登録者が購入されていることを示す確かなサインです。購入された登録者は、実際の視聴者としての価値を生まないまま価格だけを吊り上げます。

YouTubeチャンネルの価格はどのくらいが一般的ですか?

ほとんどのチャンネルは月間純収益の12〜36倍で売れます。倍率は、ジャンルのCPM、コンテンツが長く見られるかどうか、成長の推移によって決まります。月に$1,000を稼ぐ金融チャンネルなら$24,000〜$36,000で売れる可能性がありますが、同じ月間収益のゲームチャンネルは、CPMが低くコンテンツが古くなりやすいため、$12,000〜$18,000程度にとどまることがあります。

販売中のYouTubeチャンネルを最も安全に探せる場所はどこですか?

出品時に確認を受けたチャンネルが並び、取引がエスクローで保護される専門の売買サイトを利用しましょう。Hypertubeでは、指標が透明に開示され、取引の保護が組み込まれた所有確認済みの販売中チャンネルを探せます。フォーラムやDiscordサーバーでの個人間の売買によくある詐欺のリスクを大きく減らせます。

V

Hypertube創業者。YouTube業界で5年以上の経験があり、1万件以上のYouTubeチャンネル取引を手がけてきました。

関連記事