視聴者の立場でYouTube動画が収益化されているか確認できますか?
視聴者の立場では確実にはわかりません。外から見えるサインは、動画の広告、動画の下の「Thanks」ボタン、タグ付けされた商品の3つです。このうち、チャンネルがYPPに参加していることが前提になるのは後の2つだけです。広告は、クリエイターに報酬が支払われない動画も含め、どの動画にも表示される可能性があります。
外からYouTube動画が収益化されているか確認する手順を、サインごとに紹介します。
- YouTube Premiumのアカウントでは広告が表示されないため、ログアウトした状態かシークレットウィンドウで動画を開きます。
- 再生前と再生中の広告を確認します。広告があれば、その動画に広告が掲載されていることがわかります。
- プレーヤーの下に「Thanks」ボタンがあるか確認します。視聴者がクリエイターに直接お金を送れるボタンです。
- 動画の下にタグ付けされた商品や商品棚があるか確認します。
広告がほとんど証拠にならない理由は単純です。YouTubeの規約では、パートナープログラムに参加していないチャンネルの動画にも広告を掲載でき、そのクリエイターには収益が分配されません。Content IDの申し立てを受けた動画にも広告が表示され、収益は権利者に入ります。「この動画は収益化されているか」と「このクリエイターはこの動画で収益を得ているか」は別の問題です。
「Thanks」ボタンはより強いサインです。YouTubeはSuper Thanksを公開動画へのファンからの支援、つまりパートナープログラムの機能と説明しているため、ボタンがあればチャンネルが承認されたことを意味します。それでも、その動画が広告収入を得ているかどうかまではわかりません。
サインがないことも、ほとんど証拠になりません。収益化済みのクリエイターでも1本の動画だけ広告をオフにでき、広告主が避けるテーマもあります。出品データでは、登録者10万人未満のチャンネルで収益化済みなのは約25%にすぎないため、小規模なチャンネルでは、何が見えても「収益化されていない」のほうがありそうな答えです。
YouTube StudioでYouTube動画が収益化されているか確認する方法
自分の動画なら、YouTube Studioを開いて「コンテンツ」に進み、「収益化」列のアイコンを確認します。これが唯一の確実な答えで、アップロードした動画ごとに表示されます。アイコンはその動画の広告の状態を示し、実際の収益は収益レポートで確認できます。
表示される状態は次の表のとおりです。
| アイコン | 意味 | 得られる収益 | 対応 |
|---|
| 緑 | 収益化が有効 | 通常どおり広告収益の分配を受けられる | 不要 |
| 黄色 | 広告が制限されている、または広告なし | 減額、またはなし | 人による審査をリクエストする |
| 赤 | Content IDの申し立て | 申し立てた権利者に入る | 異議申し立てをするか、コンテンツを差し替える |
| グレー | 収益化が無効 | 広告からの収益はなし | 利用資格があれば有効にする |
| チェック中 | 審査中 | まだ確定していない | 公開前に完了を待つ |
出典:YouTube Studioに表示される収益化アイコンの状態
自分のYouTube動画が収益化されていて、しかも収益を得ているかはどうすればわかるでしょうか。アイコンが示すのは利用資格で、金額は別のレポートにあります。動画のアナリティクスを開いて「収益」を選ぶと、推定収益とRPM(1,000回再生あたりの収益)が表示されます。小規模なチャンネルは、アイコンが緑でも収益はわずかです。出品データの低価格帯のチャンネルでは、申告された収益の中央値は月に約$70、RPMは$1.00前後です。
「YouTube動画の収益化が不承認になった」「動画の収益化が却下された」といった検索は、黄色のアイコンの状態を指しています。アップロードした動画が広告掲載に適しているかのチェックを通らなかったということで、原因はタイトル、サムネイル、冒頭の数秒であることがよくあります。同じ列から人による審査をリクエストできますが、その前に通知に書かれた要素を修正しましょう。
すべてのアイコンがグレーで有効にできない場合は、チャンネル自体がパートナープログラムに参加していません。参加後の支払いの仕組みは『YouTuberはいつ、どのように収益を受け取るのか』で解説しています。
収益化済みの動画の収益を試算
再生回数から、動画1本やチャンネル全体の推定広告収入を計算できます。
計算ツールを開くYouTube動画の収益化チェッカーは使えますか?
YouTube動画の収益化チェッカーは、おおまかな目安としては使えます。動画の公開ページを読み込み、コード内の広告の目印を探して、収益化されているかどうかを判定します。Studioのアイコンは見られないため、通常の広告と制限付きの広告や、報酬を受け取るクリエイターとContent IDの申し立てを受けた動画を区別できません。
こうしたツールでYouTube動画が収益化されているかを調べるのは、好奇心から、スポンサーの提案をする前、購入を検討しているチャンネルを評価するときなどです。最初の2つならおおまかな答えで十分ですが、購入の判断には弱すぎます。
次の3つの限界を覚えておきましょう。
- 目印からわかるのは、広告が許可されている、または配信されていることだけで、収益を誰が受け取るかはわかりません。
- 結果はその時点のもので、審査や申し立ての後に状況が変わることがあります。
- Shortsは広告を挟みながらフィードで再生されるため、Shorts1本からチェッカーが読み取れる情報はほとんどありません。
他人のYouTube動画が収益化されているかをより確実に確かめるには、チェッカーと目に見えるサインを組み合わせます。チェッカーの判定が「はい」で、再生時に広告が流れ、「Thanks」ボタンもあれば、収益化されている可能性は高いでしょう。どれか1つだけでは推測にすぎません。
売り手は、買い手がこうしたチェックをすることを知っています。出品データでは、収益化済みのチャンネルは同程度の未収益化チャンネルのおよそ3倍の価格で売れ、何らかの収益額を開示している出品は半数に満たない約43%です。出品ページに載せたチェッカーのスクリーンショットは宣伝であり、証拠になるのはStudioをその場で見ることです。
販売中の収益化済みYouTubeチャンネルを確認するとき、筆者はアイコンが見える「コンテンツ」タブと、その横の収益レポートを見せてもらいます。この2つで、どの動画が収益化されているか、そしてどれだけの収益を生んでいるかという両方の疑問に答えが出ます。
YouTubeの収益化に動画の長さの下限はありますか?
YouTubeの収益化に動画の長さの下限はありません。チャンネルがパートナープログラムに参加していれば、どの長さの動画にも広告を掲載できます。長さで変わるのは掲載できる広告の数です。ミッドロール広告は長めの動画でしか使えないため、再生回数が同じ収益化済みの動画2本でも、収益が大きく異なることがあります。
Shortsも同じです。Shortsの収益化に動画の長さの下限はあるかという質問がありますが、こちらにも下限はありません。重要なのは、アップロードした動画がShortsとして扱われることと、チャンネルがShortsの収益化に関する規約に同意していることです。Shortsは共通の広告収益プールから収益を得て、通常の動画はその動画自体に表示される広告から収益を得ます。
条件はチャンネル単位で決まっています。YouTubeはShortsのクリエイターにプログラムを開放した際、Shortsからの参加条件としてチャンネル登録者数1,000人以上と直近90日間のShortsの視聴回数1,000万回以上を定めました。長尺動画からの参加条件では総再生時間を数えます。動画1本あたりの分数を数える条件はありません。
ただし、総再生時間には長さが影響します。長い動画ほど早く時間を積み上げられるため、まだ条件に届いていないチャンネルはその差を直接感じます。2つの形式のトレードオフは『Shortsと長尺動画の収益化の違い』で解説しています。
動画の長さや本数だけで、チャンネルの価格が上がることはありません。価格データでは、動画の本数は出品価格にほとんど影響せず、相関は−0.03です。一方、月間利益と設定価格の相関は約0.87です。買い手が代金を支払うのは、動画が生み出す収益に対してです。
条件の達成が本当の壁になっているなら、登録者1,000人以上のチャンネルを視聴者ごと購入する方法もあり、低価格帯の出品価格は通常$100〜$500です。
よくある質問
- YouTube Studioを使わずに、YouTube動画が収益化されているか確認できますか?
- 確実にはわかりません。外からYouTube動画が収益化されているか確認する方法として正直に言えるのは、広告、「Thanks」ボタン、タグ付けされた商品を探し、その結果を「可能性が高い」か「低い」かの目安として扱うことです。実際の状況を示すStudioの収益化アイコンを見られるのはオーナーだけです。
- 動画に広告が流れていれば、クリエイターは報酬を受け取っていますか?
- いいえ。YouTubeはパートナープログラムに参加していないチャンネルの動画にも広告を表示でき、そのクリエイターは何も受け取りません。Content IDの申し立てを受けた動画では、広告収入は権利者に入ります。広告からわかるのは、その動画に広告が掲載されていることだけです。投稿者が収益を得ているかどうかは、チャンネルの状況と、Studioでのその動画のアイコンによって決まります。
- YouTubeの黄色いドルマークは何を意味しますか?
- 黄色のアイコンは、広告掲載に適したコンテンツのガイドラインを完全には満たしていないため、その動画の広告が制限されている、または表示されないことを意味します。動画は公開されたままで、チャンネルもパートナープログラムに参加したままです。YouTube Studioの「コンテンツ」タブから人による審査をリクエストでき、審査担当者が同意すればアイコンは緑に変わります。
- チャンネルを購入する前に、動画が収益化されているか確認できますか?
- はい、売り手が見せてくれれば確認できます。「コンテンツ」タブを開いた状態で、YouTube Studioの画面をその場で共有してもらいましょう。すべての動画に収益化アイコンが表示されています。続けて収益レポートも開いてもらいます。出品データでは、収益を開示している売り手は半数に満たない約43%なので、この画面を求めるのはごく普通のことです。
- チャンネルは収益化されているのに、動画が収益化されないのはなぜですか?
- よくある理由は、広告掲載への適合性の自動チェック後に黄色のアイコンになった、Content IDの申し立てを受けた、その動画の収益化がオフになっている、のいずれかです。YouTube Studioの「コンテンツ」タブを開き、アイコンと横の注記を読んで、指摘された点を修正してください。その間も、チャンネルのほかの動画は収益を得続けます。