ハウツー

YouTubeチャンネル購入の注意点:購入前に確認したい25項目のチェックリスト

V
Vladislav P
更新日 8分で読めます

YouTubeチャンネル購入の注意点を押さえておくことが、損をしないための第一歩です。チャンネルの購入で痛い目にあう買い手のほとんどは、きちんとしたデューデリジェンス(購入前の調査)のチェックリストのうち、少なくとも1項目を飛ばしています。お金を失う原因になる問題、つまり水増しされた登録者、隠された著作権侵害の警告、減少している収益、確認できないアナリティクスは、何をどこで確認すればよいかを知っていれば、取引が成立する前にすべて見抜けます。

要点:どのチャンネルを購入する場合も、登録者が自然に増えているか、エンゲージメント率が本物か、有効な違反警告がないか、12か月分の収益履歴、Tier 1(広告単価の高い国)の視聴者の割合、Brand Account(Googleのブランドアカウント)の状況、エスクローで保護された譲渡かどうかを確認してください。エスクロー(代金の一時預かり)なら、代金は譲渡が完了するまで第三者が預かります。このチェックリストの項目はどれも、実際に買い手の損失につながりかねない問題を見つけてきたものです。

販売中の収益化済みYouTubeチャンネル

パート1:アナリティクスと視聴者の質(項目1〜8)

  1. 12か月間の登録者数の推移:特定の日に不自然な急増がなく、自然に増えていることを確認します
  2. 登録者数に対する動画1本あたりの平均再生回数:エンゲージメント率が0.5%を下回る場合は危険信号です
  3. 平均視聴時間と視聴者維持率:登録者が本当に動画を見ているかがわかります
  4. 視聴者の国・地域の内訳:再生回数のうち何%がTier 1の市場(アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ)からかを確認します
  5. トラフィックソースの内訳:検索やブラウジング機能からの流入が多ければ、アルゴリズムによる配信が健全です
  6. 登録者と登録者以外の再生回数の比率:健全なチャンネルは、登録者以外からもまとまった再生回数を得ています
  7. コメントの質:最近のコメントが本物か確認します。ありきたりなコメントや外国語の自動投稿のようなコメントは、エンゲージメントが購入されたサインです
  8. 直近3か月の再生回数の推移と12か月平均の比較:減少傾向なら、低めの倍率での評価が妥当です

この8項目を直接確認するために、YouTube Studioの「閲覧者」権限を依頼しましょう。スクリーンショットは編集できるため、売り手が用意したスクリーンショットだけに頼ってはいけません。Performance Score(専門家によるチャンネル診断)も使って似た出品と比較すると、より確実です。

パート2:収益と収益化(項目9〜16)

  1. 12か月分のAdSense収益の履歴:スクリーンショットではなく、YouTube Studioの「収益」タブで確認します
  2. 月ごとの収益の安定性:一時的な急増ではなく、安定または増加している収益かを確認します
  3. 月別のRPM(1,000回再生あたりの収益)とCPM(広告表示1,000回あたりの費用)のデータ:ジャンルのCPMについての説明が正しいかを確かめられ、季節ごとの傾向もわかります
  4. YouTubeパートナープログラム(YPP)の状況:条件を満たしているだけでなく、実際に収益化が有効になっていることを確認します
  5. そのほかの収益源:スポンサー収入、アフィリエイトリンク、チャンネルメンバーシップについて尋ね、それらが譲渡後も引き継がれるかを確認します
  6. 動画に対するContent IDの申し立て:申し立てを受けた動画の広告収入は権利者に渡ります
  7. AdSenseアカウントの状態:紐付けられたAdSenseに問題がなく、支払いが保留されていないことを確認します
  8. 未払いのAdSense残高:譲渡の時点で、当月分の収益を誰が受け取るのかを明確にしておきます

確認したRPMと月間の再生回数のデータをもとに、YouTube収益計算ツールで譲渡後の収益見込みを試算しましょう。

パート3:規約の遵守とチャンネルの健全性(項目17〜21)

  1. 有効な著作権侵害の警告:チャンネルの違反警告の状況を確認します。90日間に3回の違反警告を受けると、チャンネルは停止されます
  2. コミュニティガイドラインの違反警告:有効な違反警告が1つでもあると、収益化や配信が制限されることがあります
  3. スパムや誤解を招くコンテンツの履歴:過去にYouTubeの措置を受けたチャンネルには、リスクが残ります
  4. 動画の年齢制限:年齢制限のある動画は、AdSenseからの収益が大幅に少なくなります
  5. チャンネルのテーマの一貫性:チャンネルの履歴で急にジャンルが変わっている場合は、以前にオーナーが変わったか、コンテンツが操作された可能性があります

パート4:アカウントと譲渡の安全性(項目22〜25)

  1. チャンネルが個人のアカウントではなく、GoogleのBrand Accountにあること:Brand Accountなら、管理者の権限を移す形で譲渡できます
  2. 売り手が復旧用の情報をすべて提供すること:再設定用の電話番号、予備のメールアドレス、2段階認証プロセスのバックアップコード(なお、Hypertubeでの取引ではパスワードを受け渡しません。譲渡はHypertubeの担当者を通じて、Brand Accountの役割(オーナー・管理者)を移す形で行います)
  3. 支払いの前にエスクローの利用を確定すること:代金は売り手ではなく、第三者に預けます
  4. 譲渡を始める前に、両者が署名した売買契約書を交わしておくこと

Hypertubeでは、こうした確認の一部をHypertube側で行っています。売り手の本人確認、YouTubeから取得したチャンネルの数値、安全なエスクローが、すべての取引に組み込まれています。

YouTubeチャンネル購入の注意点についてよくある質問

売り手のYouTube Studioを閲覧のみで確認するにはどうすればいいですか?

最も確実なのは、売り手がYouTube Studioを操作する様子を、画面共有でリアルタイムに見せてもらう方法です。これならスクリーンショットの改ざんを防げます。売買サイトのなかには、YouTube APIからアナリティクスのデータを直接取得するツールを備えたところもあり、売り手から権限をもらう必要そのものがなくなります。

売り手がアナリティクスを見せてくれない場合はどうすればいいですか?

購入は見送りましょう。売却前にアナリティクスを見せない売り手は、問題を隠しているか、チャンネル取引の仕組みを理解していないかのどちらかです。いずれにしても、取引相手としてふさわしくありません。実績のある売買サイトのまっとうな売り手は、アナリティクスの確認を取引の標準的な手順として当然と考えています。

購入前の調査には、どのくらいの期間をかけるべきですか?

$10,000未満のシンプルな購入なら、しっかり確認しても通常3〜5日です。規模の大きい取引ではもっと時間をかけるべきで、アナリティクスの不審な点について売り手とやり取りする時間も含め、25項目すべてを網羅する本格的な調査には最大2週間かかります。売り手に急かされても、デューデリジェンスを省いたり急いだりしてはいけません。

V

Hypertube創業者。YouTube業界で5年以上の経験があり、1万件以上のYouTubeチャンネル取引を手がけてきました。

関連記事