YouTubeの収益化チェッカーには実際に何が見えていますか?
YouTubeの収益化チェッカーに見えるのは、YouTubeがどの訪問者にも送っている情報、つまりチャンネルページと数本の動画の公開コードだけです。チェッカーはそのコードから、YPPのチャンネルによく現れる目印を探し、判定に変えます。オーナーの実際のステータスはYouTube Studioにあり、外部のツールがそこを開くことはできません。
呼び方はさまざまです。「YouTube収益化チェッカー」「収益化判定ツール」と検索する人もいれば、YouTubeが提供する収益化チェッカーを探す人もいますが、YouTube自身はそのようなツールを出していません。YouTubeチャンネルの収益化チェッカーはどれも、同じ公開データをもとに動くサードパーティーのサイトかブラウザの拡張機能で、YTLargeのYouTube収益化チェッカーのような人気のツールも例外ではありません。
読み取る情報は3つに分けられます。
- ページデータ内の収益化フラグ。YouTubeが予告なく名前を変えたり、空にしたり、削除したりできる項目です。
- 個々の動画の広告マーカー。その動画に広告が配信されたことを示します。
- ファンからの支援に関する要素。チャンネルの「メンバーになる」ボタンや、動画の下の「Thanks」ボタンなどです。
どれもステータスそのものではありません。いずれも収益化の副産物がたまたま外から見えているだけで、副産物は原因がなくても現れることがあります。こうした目印にもとづく収益化の確認が最も当てにならないのは基準に近い小規模なチャンネルで、買い手が知りたいのはまさにそうしたチャンネルです。
もともとの割合も重要です。Hypertubeの出品データでは、登録者10万人未満のチャンネルのうち収益化済みは約25%にとどまり、登録者100万人を超えるチャンネルでは約63%です。小規模なチャンネルの4つに3つが未収益化である以上、高くつくのは誤った「収益化済み」の判定です。
こうした目印が現れる前にチャンネルが超えるべき基準は、ガイド『収益化に必要な登録者数』で解説しています。
YouTubeチャンネルの収益化を確認する方法:5つの公開シグナル
YouTubeチャンネルの収益化を外から確認するには、5つの公開シグナルを組み合わせます。最近の複数の動画に広告が出るか、「メンバーになる」ボタン、「Thanks」ボタン、商品タグ、そしてチェッカーの結果です。1つのシグナルだけではほとんど何も証明できません。3つ以上が一致すれば収益化されている可能性は高くなりますが、どれも確実な証拠にはなりません。
各シグナルが何を示し、どこで誤るのかを表にまとめました。
| シグナル | 確認する場所 | わかること | 弱点 |
|---|
| 動画の広告 | 最近の投稿(ログアウトした状態で) | 広告が配信されている | YPP外のチャンネルにも表示される |
| 「メンバーになる」ボタン | チャンネルページ | メンバーシップが有効 | 入門段階で表示され、広告収益の証明にならない |
| 「Thanks」ボタン | 動画の下 | ファンからの支援が有効 | 入門段階で表示され、広告収益の証明にならない |
| 商品タグ | プレーヤーの下 | ショッピングが有効 | 入門段階から利用できる |
| チェッカーの判定 | サイトまたは拡張機能 | フラグが見つかった | 項目が古い、または存在しないことがある |
出典:YouTubeパートナープログラムの利用資格の段階と、チャンネルの公開画面。
最も多くの人を誤らせるのが1行目です。YouTubeの利用規約では、YPPに参加していないチャンネルの動画にもYouTubeが広告を掲載でき、その収益はクリエイターには分配されません。Content IDの申し立てを受けた動画にも広告が付くことがあり、その収益は権利者に支払われます。広告からわかるのは、その動画で誰かが収益を得ているということだけです。
ファンからの支援の行にも別の落とし穴があります。YouTubeのパートナープログラムの解説によると、登録者500人と総再生時間3,000時間、またはShortsの視聴回数300万回で入門段階に入り、ファンからの支援機能が使えるようになります。一方、広告収益には登録者1,000人以上と直近12か月間の総再生時間4,000時間以上(または直近90日間のShortsの視聴回数1,000万回以上)が必要です。「メンバーになる」ボタンがあっても、広告収益はゼロということもあります。
YouTubeの収益化チェッカーの拡張機能のほうが正確ですか?
いいえ。YouTubeの収益化チェッカーの拡張機能は、チェッカーのサイトと同じ公開ページを読み取って閲覧中に結果を表示するだけなので、精度は変わりません。変わるのは手軽さとリスクです。拡張機能は閲覧するページの読み取り権限を求めますし、YouTubeがページの構造を変えるたびに動かなくなります。
YouTube収益化チェッカーのChrome拡張機能は、何十件もの出品を見比べる買い手のように、多くのチャンネルを続けて調べる人に向いています。1回だけ調べるならサイトで十分です。どちらも、先週の収益化の停止や審査中のステータスなど、公開されていない収益化の情報は確認できません。
最も判定が難しいのはShortsのチャンネルです。Shortsチャンネル向けの収益化チェッカーも同じ目印を探しますが、Shortsの広告は動画と動画の間にフィードで再生されるため、1本のShorts動画からツールが検出できる情報はわずかです。YouTubeはYPPのチャンネルの25%以上がShortsで収益を得ていると発表しています。チェッカーがうまく読み取れない収益化済みチャンネルが、それだけ多いということです。
さらに一歩進んで、公開されている再生回数に想定の単価を掛け、YouTubeチャンネルの収益チェッカーとして機能するツールもあります。この推定は2つの問題をそのまま引き継いでいます。収益化されている前提に立ったうえで、単価まで推測しているからです。Hypertubeの価格データでは、低価格帯のチャンネルのRPM(1,000回再生あたりの収益)は$1.00前後で、特定のチャンネルの数値を外部のツールが知ることはできません。
筆者はチェッカーをふるい分けに使っています。収益化済みとして出品されているチャンネルで「未収益化」と出たら質問する理由になり、「収益化済み」と出たら証拠の確認に進む合図です。1つのフラグよりも広くチャンネルの質を見たいなら、Performance Score(専門家によるチャンネル診断)が収益化以外のシグナルも評価します。
販売中の収益化済みチャンネルを比較
収益化済みとして出品されているチャンネルを一覧で見て、設定価格を並べて比較できます。
収益化済みチャンネルを見るチャンネルを購入する前に、収益化はどう確認すればよいですか?
収益化は、オーナーがYouTube Studioを開く様子をリアルタイムで見て確認します。「収益化」タブにはYPPのステータスが表示され、アナリティクスの収益レポートでは月ごとの収益がわかります。画像は編集できるため、スクリーンショットは画面共有より証拠として弱くなります。Hypertubeの出品データでは、何らかの収益額を開示している売り手は半数に満たず、約43%です。
筆者が通話で確認する順番は次のとおりです。
- リアルタイムの画面共有を依頼し、目の前で売り手にページを再読み込みしてもらう。
- YouTube Studioのチャンネル名とURLが出品内容と一致しているか確認する。
- 「収益化」タブを開き、YPPのステータスを読む。
- アナリティクスを開いて「収益」を選び、期間を過去12か月に設定する。
- 月ごとの収益と再生回数を比べ、両者が連動しているか確かめる。
確認にこだわる理由はお金です。登録者10万〜50万人のチャンネルでは、収益化済みの出品の設定価格の中央値が約$1,000なのに対し、同じ規模の未収益化チャンネルは約$298です。出品の表示が1つ間違っているだけで、価格はおよそ$700変わります。
ステータスは、出品日から取引までの間に変わることもあります。春に収益化されていたチャンネルが、その後停止されているかもしれません。だからこそ確認は支払いの時点で行うべきです。エスクロー決済(代金の一時預かり)なら、オーナー権限の譲渡とステータスの確認が終わるまで、代金をHypertubeがお預かりします。
お金を払う対象としての「収益化済み」に何が含まれるべきかは、AdSenseの紐付けまで含めて、ガイド『収益化済みYouTubeチャンネルの購入方法』で解説しています。
自分のチャンネルは収益化済みですか?申請できる状態ですか?
自分のチャンネルならチェッカーは不要です。YouTube Studioの「収益化」タブに答えが表示されます。YPPに参加していれば現在のステータスが、参加していなければ登録者1,000人以上と直近12か月間の総再生時間4,000時間以上(または直近90日間のShortsの視聴回数1,000万回以上)に向けた進み具合が表示されます。収益化の申請前に実際の数値でチャンネルを分析できるのは、この画面だけです。
複数のチャンネルを管理している場合に、YouTubeアカウントが収益化されているかを確認する方法も同じです。YouTube Studioでアカウントを切り替え、それぞれのチャンネルで「収益化」タブを開きます。公開ツールはYouTube Studioがはっきり示している内容を推定するだけなので、ここでは使う意味がありません。
申請前によくある間違いは、数える総再生時間を取り違えることです。YouTubeが数えるのは直近12か月間の公開動画の総再生時間で、累計の数字はずっと良く見えます。Hypertubeに出品されたチャンネルの累計総再生時間の中央値は約1万6,500時間と基準のおよそ4倍ですが、そのほとんどはまだ収益化されていません。
数値の基準を満たすと、コンテンツの審査を受けられるようになります。審査担当者が見るのは、再生回数の多い動画、最新の投稿、チャンネルの説明で、再利用されたコンテンツや量産されたコンテンツは、数値に関係なく審査に通りません。申請前の確認は2つです。「収益化」タブの数値と、動画が本当に自分の作品かどうかを正直に見直すことです。
数値が壁になっていて、コンテンツの計画はできているなら、待つ代わりにYPPの審査に通ったチャンネル(収益化済みチャンネル)を購入する方法もあります。Hypertubeのデータでは、低価格帯の収益化済みチャンネルの設定価格の中央値は約$560です。適正価格チェッカーを使えば、特定の出品を類似のチャンネルと比較できます。
よくある質問
- YouTubeチャンネルの収益化を確認できる公式ツールはありますか?
- いいえ、YouTube公式の収益化チェッカーはありません。YouTubeが収益化ステータスを表示するのはチャンネルのオーナーだけで、表示される場所はYouTube Studioの「収益化」タブです。公開されているチェッカーはすべて、チャンネルページを読み取って推定するサードパーティーのツールです。結果は目安として扱い、判断が重要な場面ではオーナーにYouTube Studioの画面をリアルタイムで見せてもらいましょう。
- 広告が表示されていても収益化されていないYouTubeチャンネルはありますか?
- はい。YouTubeはYPPに参加していないチャンネルの動画にも広告を掲載でき、その場合クリエイターには収益が入りません。Content IDの申し立てを受けた動画にも広告が表示され、その収益は権利者に支払われます。広告からわかるのは動画に広告が付いていることだけで、誰に支払われているかは確実にはわかりません。
- 「メンバーになる」ボタンがあれば、そのチャンネルは収益化されていますか?
- 「メンバーになる」ボタンは、そのチャンネルがYPPに参加していてメンバーシップを有効にしていることを示しますが、広告収益の証明にはなりません。ファンからの支援は、広告収益の分配に必要な基準を満たす前の入門段階で使えるようになります。小規模なチャンネルでも、メンバーシップを販売しながら動画の広告収益はゼロということがあります。
- YouTubeの収益化チェッカーはどのくらい正確ですか?
- ふるい分けには十分な精度ですが、購入の判断には足りません。チェッカーはYouTubeがいつでも変更できる公開の目印に頼っており、収益化の停止、審査中のステータス、入門段階を見分けられません。Hypertubeの出品データでは、登録者10万人未満のチャンネルのうち収益化済みは約25%にすぎないため、誤って「収益化済み」と判定されると高くつきます。
- 購入前にYouTubeチャンネルの収益化を確認するにはどうすればよいですか?
- 売り手にYouTube Studioの画面をリアルタイムで共有してもらい、一緒に「収益化」タブを開きます。次に、過去12か月の収益レポートを確認します。スクリーンショットは簡単に編集できるため、リアルタイムで見るのが基本です。収益を開示している出品は半数に満たず、約43%です。